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2007年 05月 17日

伝える

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 知人のお父さんは少年時代に、長崎原爆で、瀕死の傷を負ったそうです。
 その傷は、迎えに来たお母さんが、どれが我が子かわからないほどのひどさだったとのこと。

 どうにか一命はとりとめたものの、顔にはひどいケロイドが残りました。
 それからは、電車に乗っても、その方の周りにだけ空間ができ、小さな子供が泣き出してしまう、、、そんな日々が続いたそうです。

 それでも、その方のお母さんは「外に行ってきなさい」「外に行ってきなさい」と促してくれたそうです。時に厳しく、時に優しく、、、。そんな暮らしの中で、知人のお父さんは、次のような心境にたどりつきます。
 
 そうしているうちに、僕の心の中に一つの決心がわき上がってきました。「じっとしていてもどうしようもない。自分にはこのつらさを乗り越えなければならない使命がある。逃げ隠れするのはもうやめよう。自分が被爆者であることを堂々と示して、戦争の恐ろしさを伝えていこう」と。

 その後、知人のお父さんは子どもたちに自分の体験を伝えるような活動を始めます。
 昨年の夏もある学校で、話をしました。そこの校長先生が、その話に感銘を受け、退職の記念に、子供さん達と絵本に仕上げ、寄贈して下さったそうです。

 その本の最後のページには
 平和の原点は
 人間の痛みがわかる心を持つことです
      とあります。
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by otayori-otayori | 2007-05-17 14:12 | 思ったこと


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